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▼江戸吉原サイドメニュー
1.吉原以前 2.吉原誕生 3.吉原細見 4.大尽遊戯 5.花魁道中 6.手練手管 7.苦界十年 8.吉原刑罰
9.鳥屋楊梅 10.妓楼周辺 11.娼妓置屋 12.揚屋私娼 13.吉原消沈 14.吉原用語 15.参考文献

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10.妓楼周辺 … 江戸吉原で働く人々

遊女の周りの人々
吉原には遊女以外にもたくさんの人が働いていた。
茶屋もあるし店もあり、昼の芝居、朝の魚市場とともに一日千両以上の金が動く場所といわれていた。

男芸者と女芸者
吉原芸者には男芸者と女芸者がいて、共に三味線や躍りで場を盛り上げるのが役目。
女芸者の売春は厳禁だったが、ダメと言われればしたくなるのが世の常。
安永・天明期にはこの女芸者を転がすことが通人の間に流行したという。

幇間(たいこもち)
男芸者よりランクの下がる芸人で、物真似をしたり、おしゃべりや酒の相手をしたり、中には裸踊りを十八番とするものまでいたという。

遣手(やりて)
楼主の代理として遊女たちを管理・監督する女性。
強欲で人情味なく、女郎の刑罰の執行をするなど、廓中の憎まれ者である。
元遊女が多い。

若い者(妓夫、喜助)
妓楼の男の使用人のこと。今でいうボーイさん。
中には年老いた「若い者」もいたという。
仕事は見世番(客の呼び込み)、二階番(事務作業)、不寝番、油さし、さがり取り(未払金の取立て)、文使い、その他の雑用など。

女衒(ぜげん)
吉原に女を売る人買いのこと。
貧しい家の若い女で金がとれそうな者を見つけると、金銭で親を説得し女の子をもらいうけ、自分の養女とか親類の娘として遊女屋に奉公させた。
人間的な感情のないものが多かったという。

蹴転(けころ)
いわゆる客引きのこと。
ポン引きに注意は古今問わず、である。

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